悟空さの死
1時間でかなり長い夢だった。
私はドラゴンボールのチチだった。
ある日、愛しの悟空さが
宇宙飛行士の身代わりになって
宇宙服を着て宇宙に放り出され
ゆっくり青ざめながら
息を引き取った。
本人も事前に
「聞いてねぇぞぉ!」
と事務所でこぼしていたようだが
「まぁやるしかねぇか・・・」
と腹を括ってのことだったようだ。
チチ(私)はもう発狂号泣
体を貫くように叫んで
受け入れられなくて
もう言葉に出来ない位
泣いて泣いて泣きまくって
夢の中で本当に悲しくて虚しくて
悟空さが居ない世界なんて
どうでもいいくらい
自暴自棄になって。
…後日、
悟空さから皆んなに
遺書が届く。
他のメンバーには
悟空さらしい文面だった。
例えば
「●●、おめぇはいっつも
嘘ばっかりついてたなぁ!」
しかし私チチに当てた文面は
「この度は本当に申し訳ない。」
とか綺麗な文字でやたら丁寧で
言いそうにない不自然な言葉に
読みながら泣きたいのに冷めた。
それでも読み終えて号泣したのは
最後のページに
2人の思い出らしき
花火を見た時の絵画が
彼によって絵の具で色とりどりに
描かれていたからだ。
ちなみになぜか
息子の悟飯に関しては
1行しか無かった。
あと悟飯の似顔絵が
ボールペンで雑に描かれていた。
母として気まずかった。
孫悟空というキャラを
リアルに夫として認識し
並々ならぬ愛の
酸いも甘いも
体験できた
摩訶不思議アドベンチャー
でした。