Logical Dreamer ~365days~

毎日欠かさず「夢」というバーチャル体験に溺れている女の、特に印象的だった物語を残す場所。夢日記。

【はじめに】

蚊に噛まれて星間戦争

昨夜はなんだか疲れていたので
早く布団に入って
順調に体が沈み込んでいったものの

気づいたら何か痒い

涼しかったので窓を開けてたからか
蚊が入ってきて腕を噛まれた

気のせいか他のところも
痒くなってきてる気がして
気になって眠りに落ちられない

何度か浅瀬の夢を繰り返したが
すべてグロテスクな夢だったので
なんの拷問だと思った。

   
…やっとの事で
深い眠りに落ちて
観た夢はというと…

 

 

※今回の前半は珍しく「私」が主観ですが
実際ではする訳のない行動や言動があるため、
一応ご理解ください

 

 

地元の友達の家に泊まってて
ご飯を買ったコンビニ帰りに
公園を通るとサッカー部の同級生たちと
その顧問だった先生がいた。

 

そこでワイワイしていたが
何か奇妙な違和感を感じていた。

 

暫くして地震速報が
震度3.5を知らせた。

 

そこは海辺の公園というか
U字型に水が回るようになっている
不思議な構造になっていて


ほどなくして2階に達するほどの
高い波が来た。

 

古く焦げ付いた灰色のコンクリート
素手でよじ登り5階建てほどの屋上に
皆が退避していた。

 

幸いそれ以上に高い波は
こなさそうだった。

 

そこでなぜか流れ出す
FF8「Eyes On Me」
私は勇気を出して歌い始めた。

 

フワフワと宙を舞いながら

歌が終わりに近づく頃


一部が怪訝そうな顔で私に言った

「こんな時に何考えてるの?」

 

まずいと思い歌い終わりに叫んだ

「不快な気持ちにさせてしまったならごめんなさい。
だけど軽い気持ちで歌おうと思った訳ではない
ことだけは分かってほしいです」

 

納得してくれたようで
拍手を送ってくれた

 

すると
私が歌ったのを皮切りにしたのか

 

あるグループが今日の
宴会で披露するはずだったらしい
たどたどしいポップダンスを
前で踊り出した。

 

髪に虹色のLEDチューブが
織り込まれていてとても綺麗だった。

 

 

刹那。

 

無機質な音声と共に
無数のレーザーが
こちらへ発射された。

 

それは高熱と悪意を持って
すべてを焼き始める。
たまらず飛んで後方へ逃げる。

 

 

※この瞬間から主人公は「私」ではなく

「異星人の女」へと変わった※

 

 

みなの悲鳴を背にして
レーザーに何度か当たるが、

地球人を相手に作られたらしい
そのレーザーは私の種族には

眼の奥が圧迫されて
熱い痛みを覚える程度だった。

 

そのレーザーの焦熱は
鼻の奥に血にとても似た
鉄の臭いを感じさせた。

 

 

公園中程の丘に達すると
ゾッとする光景があった。

 

無機質な音声を持つ
レーザーの本体である白い球体。


それが1人たりとも逃がさないと
言わんばかりに全方位びっしりと
スタンバイしていたのである。

 

「1人でもいいから生き残っていて…」

 

そんな一抹の願いを抱きつつ
公園の入り口に辿り着き、
集結していた公的機関に
公園奥で起きた被害状況を報告する。

 

「早く無線を貸して!
生存確認と救出に向かう」

 

しかし怒号が飛び交い
なかなか耳を貸さない彼ら。

 

苛立って

半ば奪い取るようにして戻ろうとした

 

と、その時。

丸いポッドが空へ飛び立つ。

 

もうひとつのポッドにも
秘書風の女が乗り込んでいる途中。

 

主観「あんたもう行くの?」
 
秘書女「知らせないといけないし
もうここ危ないからね」

主観「あたしもいこっかな、乗れる?」

秘書女「いいわよ、行く?」

 

ここで、
主観の異星人である私は
冷酷で滅茶苦茶で奔放なキャラ
だと判明する。

 

(どうせ地球人だけへの虐殺だろうし
あの数相手に加勢しても無駄
と判断したこともあった)

 

そしてこの女もどうやら
同じ異星人らしかった。

 

 すると、

 

向こうからゾロゾロと捕虜を連れた
シュレックのような大柄な異星人が
銃を持ってこちらに向かってきた。

 

レーザーの種族と
同じかは判らなかった。

 

そいつら、
なぜかは忘れたけど

異星人の私に
恨みがあるようだった。

 

深い溜池を指差し、

「この4トンの重りを下げて
そこにお前が入って死ねば
こいつらは解放してやる」

 
とそいつはのたまった。

 
「腕を繋がれて一瞬で
4トンの重りを投げ込まれたら
腕は一瞬で千切れるよなあ。
痛いなあ…やっぱ嫌だわ。」

 

一瞬思考したあと
クルリと異星人の女は背を向ける。

 

「わたし帰るわ。バイバーイ」

 

一同が驚いた

 

直後に
シュレックが激昂し始める。

 

すると秘書風の異星人の女が
いつの間にかポッドから降り

シュレックの眼前にいた。

「やっと、見つけた…」
 

女はシュレックと顔同士近づけると
これでもかというくらい艶かしく
愛の蜜を味わうようなキスをした。

 

その場にいた誰もが呆気に取られたが


勿論シュレックが一番混乱していた。

 

 

明らかに脳筋そうな彼だったが
どんな行動に出るかも分からないので
注意してそれを見守っていたが

 

長い口づけが終わり

秘書風女からこんな事が語られた。

 

「今の私をみても
分からないでしょうが…
10年前、私が10つで
あなたが20歳だった頃…
よく共に過ごしていたのですよ…
私は愛を募らせていましたが、
それから星間戦争が始まり、
王子であるあなたとはもう二度と
会う機会などないと思っていました」

 

シュレックさん、
人生で初めてキスされた上に
そもそも求愛が初めてだったようで

 

号泣しながら女を抱きしめた。


「10年も…10年も俺の事を…!」

 

銃声が轟く。

 

「そんなわけねーだろバーカ」

 

女は隠し持っていた銃で
シュレックを撃ち抜いた。

  

…ここで眼が覚めましたとさ

 

T H E  E N D